全体的にはスリムなのに、お腹だけぽっこり。そんな体型を今が旬の「明日葉」を食べることで改善できることを、知っていた?
前田クリニック院長で、メタボ予防と生活習慣病治療を専門とする前田和久さんによると、ぽっこりお腹の原因のひとつは内臓脂肪。
「“抗メタボリックシンドロームホルモン”といわれる善玉ホルモン『アディボネクチン』の分泌量を増やすと、内臓脂肪を減らすのに有効。それには、明日葉に含まれるポリフェノールの『カルコン』を摂るのが役立ちます」(前田さん)
明日葉の粉末を8週間に渡って摂取した被験者の内臓脂肪が、摂取前比べに20%ほど減少したという調査結果も。野菜園芸学を専門とする恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田智さんも、明日葉の内臓脂肪への効果に注目しているとか。
「明日葉はビタミンやミネラル、食物繊維がたっぷり。代謝を助けるビタミンB12も、野菜には珍しく含んでいます。近年はその栄養価の高さが話題になって、お茶や青汁などの健康食品にも多用されています」(藤田さん)
4月から8月にかけて市場に出回る明日葉だけれど、収穫のピークである4、5月がいちばんおいしい時期だそう。そこで、管理栄養士で食デザイナーの平野美由紀さんに明日葉のレシピ3点とその栄養効果を教えてもらった。
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整腸や美肌にも◎「明日葉と豆乳のスーパースムージー」
豆乳に含まれる「イソフラボン」には、明日葉のポリフェノール「カルコン」の体内での働きを高めてくれる効果が。明日葉の特有の味わいや香りを減らし、より飲みやすく仕上げるために、りんごをイン。りんごには整腸作用や美肌効果があるので、一石二鳥!
材料(2人分)
明日葉(ざく切り)…100g りんご(ざく切り)…1/2個 豆乳…300cc レモンスライス…6枚 はちみつ…適宜 ※市販の明日葉青汁を使ってもOK
作り方
【1】明日葉とりんご、レモンスライス4枚を、ミキサーに入れ、なめらかになるまで撹拌する
【2】グラスに【1】を注ぎ、レモンスライスを飾る
ぽっこりお腹を改善するには、善玉ホルモンの分泌量を増やすポリフェノールを含む明日葉を摂るのがオススメ。そこで、管理栄養士で食デザイナーの平野美由紀さんが明日葉のレシピご紹介。
食物繊維を摂るのにもぴったりな「明日葉チャーハン」
明日葉には脂質代謝を促す「ビタミン B2」 が豊富だから、脂肪を多く摂りがちなチャーハンをヘルシーにいただきたいときに◎。カルシウムがたっぷりのじゃこと桜エビ、良質なたんぱく質を含む卵も入っているから、栄養バランスもばっちり。
材料(1人分)
明日葉(みじん切り)…50g ごはん…200g 卵…1個 じゃこ…大さじ2 桜エビ…大さじ1 にんにく(みじん切り) …1片 ごま油…大さじ1 酒…大さじ1 塩・コショウ…少々 醤油…小さじ1 煎りごま・輪切り唐辛子…適宜
作り方
【1】卵は割りほぐし、それぞれに塩・コショウをする
【2】フライパンで桜エビとごまを煎って、とり出す
【3】油とじゃこ、にんにくをフライパンに加えて炒める
【4】卵、ごはんの順に加えて炒め、塩・コショウで味を整える
【5】明日葉と酒を加えて炒め、半量の桜エビとごまを加える。醤油で香り付け、ひと混ぜしてから、皿に盛る
【6】桜エビとごま、赤唐辛子をかける
量を食べるのにぴったりの「明日葉チャンプルー」
加熱することで明日葉の苦味が和らぐので、大量の明日葉を摂るのにオススメのメニュー。 消化酵素の分泌を促すトマトが入れることで、明日葉の栄養成分の吸収率がアップ!
材料(2人前)
明日葉(3cm幅)…100g 豚肉薄切り(3cm幅)…80g 厚揚げ…1枚 卵…2個 トマト(くし切り)…小1個 ごま油…大さじ1 醤油…小さじ1 塩・コショウ…適宜
作り方
【1】明日葉、豚肉、手で割った厚揚げ、トマトに塩・コショウを振る。卵は割りほぐしておく
【2】フライパンにごま油と厚揚げを加えて焼く
【3】豚肉を加えて炒め、 明日葉も入れて炒める
【4】フライパンに卵を回し入れる。トマトを加えて炒め、醤油で香り付ける
【5】器に盛り付ける
監修:平野美由紀(ひらの・みゆき)
管理栄養士、食デザイナー。 NHK『ためしてガッテン』や日本テレビ『ミラクルシェイプ』など、メディア出演多数