私たちの健康や美容に役立つ食べものとして、今年もさまざまな食品が登場しました。
もちろん、どれも良質な食べものではあるのですが、どんなに良質なものであっても、「これだけを食べていれば大丈夫!」「いくら食べても大丈夫!」というものは、あまり存在しません。
良質といわれているもののなかでも、特に「食べ過ぎ」に注意したいものをまとめてご紹介します。
食べ過ぎ注意のヘルシーフードまとめ
(1)オリーブオイル
オリーブオイルに含まれるポリフェノールやオレイン酸は、確かに私たちの健康・美容に役立つ成分ですが、油であることには変わりがありません。
とくにオレイン酸は、体内でも合成できる脂肪酸のため、食べ過ぎれば脂肪の蓄積の一因となります。
また、オリーブオイルは、エクストラバージン、バージン、ピュアなど、品質にもグレードがあります。ポリフェノールが豊富なオリーブオイルはエクストラバージンですから、健康・美容のために使うのであればエクストラバージンを選び、適量を守って使いましょう。
(2)ナッツ
ビタミン・ミネラル・ポリフェノール・食物繊維が豊富でヘルシーフードとしてお馴染みのナッツですが、やはりナッツも脂肪分の高い食べものです。
ナッツを食べることによるダイエット効果なども注目されていますが、調査の大半が海外でおこなわれていることを考えると、日本人の体格で海外の調査と同じ量を食べるのは、少し多すぎますね。
また、良質のおやつだからといって、今までの食生活にプラスするのでは、カロリーオーバーになってしまいます。今まで食べていたおやつと置き換えて食べましょう。
(3)デーツ
デーツも栄養価の高いドライフルーツですが、甘味からも想像できるように糖質の多い食べものです。
食べたものが脂肪として蓄積されるか、エネルギーとして燃焼されるかは、カロリーだけでは推し量れませんが、そうはいってもカロリーオーバーには気をつけたいところです。デーツも食べ過ぎには注意しましょう。
(4)玄米
ヘルシーな穀物としてお馴染みの玄米。確かに白米に比べるとビタミン・ミネラル・食物繊維が圧倒的に多く、美容と健康に役立つ穀物です。けれども、しっかりと吸水させてから炊かないと、かえって消化が悪くなってしまいます。
また、玄米に多く含まれる不溶性食物繊維は、胃腸が弱い方にとって刺激が強すぎる場合もありますから、ご自身の体調に合わせて食べましょう。
(5)チョコレート
ヘルシーなおやつとして人気が高まっているチョコレート。チョコレートの原料であるカカオに含まれるポリフェノールには、さまざまな美容・健康効果が期待されています。
ですが、これはカカオの成分であるため、美容・健康のためにチョコレートを食べるのであれば、カカオ70%以上の高カカオチョコレートを食べるのが鉄則!
ダークチョコレートと書いてあっても、実際には砂糖のほうが多い場合もありますから、成分表を見て、カカオが一番最初に書かれている高カカオチョコレートを選ぶこと、そして、やはり食べ過ぎないことも大切です。
「ヘルシーなはずなのに、毎日食べていたら太ってしまった」「ニキビができてしまった」という方、もしかしたら量を食べ過ぎていませんでしたか? どんな食品であっても、適量を守ることが大切です。来年こそは上手に、食べてキレイを実践したいですね。
ライタープロフィール
美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。自著「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。