2019/01/28
日が短く寒い冬は、朝起きるのが辛くなりますよね。朝寝坊しないように目覚ましを何個もつけたりして、つい「朝いかに起きるか」という点に目がいきがちですが、実はもっと大切なことは、それ以前の「眠り方」そのものなようです。
そこで今回は、『ビジネスマンのための、いつも「ぐっすり」眠れる本』著者で睡眠診断士の岡本八大さんに、翌朝寝坊しないための良質な眠りかたについてお話を伺いました。
眠りのキーワードは、「ホルモン」と「潜在意識」
倉島:寒い季節は特に朝寝坊になりがちだと思いますが、早起きするためにはどんな眠り方が効果的でしょうか。
岡本:睡眠は「ホルモン」と「潜在意識」が深く関わっていますので、その仕組みを知って活用すると、とても効果的だと思います。
まず、眠りを司るのは、睡眠誘発ホルモンである「メラトニン」。周りの環境が暗い時に多く分泌され、明るくなると減少する性質があります。
ですので、目覚めやすくするのに効果的なのは、朝に部屋が明るくなる工夫をする事。就寝時にあらかじめカーテンは開けておいたり、レースカーテンだけにしておいたり。タイマーで点灯するライトを使うのも良いでしょう。
遮光カーテンは朝日をしっかりと遮ってしまうので、朝寝坊しがちな方にはオススメできません。
ワクワクを見つけて、「自然に起きられるスイッチ」をオン!
もうひとつの方法は、体を目覚めさせる働きをするホルモンである「コルチゾール」の分泌を、潜在意識からコントロールする方法です。
……なんていうと、難しく感じられるかもしれませんが私たちは本来、「目覚めたい時間に起きられる機能」を持っていて、知らないうちに実践してきていたのです。
例えば、普段仕事の日はなかなか起きられないのに、休日に楽しみにしていたレジャーに出かける時は、自然と目覚ましより早く起きられる……といった事がありませんか?
これは、前日から「こうしよう」と楽しみに思い描いていたことが潜在意識にインプットされていたので、きちんと起きられるわけです。
この例のように、私たちは普段、「意識」の中で思考・行動しているように思いがちですが、実は感じない意識……潜在意識の方が、ずっと影響が大きいといわれています。